先日、ある来訪者の方より、 ”『ワットケーク奉賛会』と銘打っているから、ルアン・プー僧正の最新の法話を拝見できると思ってアクセスしたが、それらしい記事がどこにも見当たらない。これでは羊頭狗肉ではないか。” ・・・という、2ちゃんねらのネタ投稿と見紛うようなお叱りのメールを頂戴した。 (ただし、私は好事家なので、このようなデムパ系の人が大好きである) しかし、匿名の差出人に、心当たりはない。私の友人、知人の嫌がらせなら、こんな委曲をつくした方法でなく、もっとストレートな、たとえば瓦礫を満載した10トンダンプで我が家へ突入するなど、わかり易い攻撃手段を講じるはずだ。 ネットは四次元世界の大海原である。そんな海底の深淵に潜む送信者の姿は、畢竟、一割の経験と九割の偏見に培われた画力によって、自ら素描するしかない。 はたして、毎日24時間のうち18時間30分、パソコンの前でごそごそ蠢き、そのくせ妙に澄んだ瞳をしている人面深海魚が浮かび上がり、大いに私を戦慄させた。 言わずもがな、凡庸な大衆は、こうした相手を敵に回すべきではない。 私は編集方針の拙劣さをお詫びし、蛇足ながら、 「故ルアン・プーのシノギは占星術師ですよ」 と、嫌味な注釈を添えて返信を出した。 さいわい、現在のところ懸念されたBBSへのアラシ行為やウイルスメールの被害には見舞われていない。 だが、この見知らぬ人物が、端倪すべからざる示唆を与えてくれたのは間違いない。 くだんのメールをきっかけに私が思い立ったのは、たとえデタラメであろうとも、「宗教系WEB」らしく抹香くさい記事をサイトに盛り込んでおこう、という、暴挙だった。 これから開陳する宗教的思惑は、97年の金融危機で破産し、シンガポール人の債鬼に追われて坊主に化け、バンコク郊外の寺院で潜伏生活を送っていた折、レポート用紙に書き留めた私的な覚書であり、ルアン・プー、並びにサラ・ケオ・クウ(ワット・ケーク)とは一切関わりがないことを明記しておく。 |
あくまでも独善に基づく仏教総括 | 仮説・魂魄と因果のクールな関係 |